私の監督の理想、野村監督。
野球人なら一度は目を通さなければいけない本である。
【広沢に教えられた「ギャンブル」の必要性】
戦いは「試合」だと強いほうが勝つが、「勝負」だとギャンブル性ゆえに弱者でも勝てる要素があるのだ。
弱者は、まず弱者であることを認めなければいけない。弱者だと認めた瞬間に卑屈になってもいけいない「どうせ、俺らが頑張ったって・・」と。弱者が、たまたま打撃が好調で練習試合で一勝してもそれはあまり意味がない。こんなこともあるか程度である。
弱者でありながら、強者に勝ち。弱者のまま勝者になることである。
【「人として生きる」を教え込む】
人生という2文字から私は4つの言葉を連想する。
「人として生まれる」(運命)
「人として生きる」(責任と使命)
「人を生かす」(仕事、チーム力)
「人を生む」(繁栄、育成、継続)
監督においては3番目の「人を生かす」が求められる。
自分が思うほど人は思っていないということをどうやって選手にわかられるか。評価は人が下した評価こそが正しいのだ。
「仕事」と「人生」は切っても切り離せない関係にある。「人生とは幸福への努力である」(トルイトス)といいきっているように、仕事を通じて成長と進歩があり、人生と直結しているのだ。
野球ぐらいは楽しくと言われる方がいる。では、本当の楽しみとはなんなのか。それは、野球においては自分より強い者に勝つこと。人生においては困難に立ち向かい克服した自分に喜びを感じるのではないか。それを、楽をしたいやただ楽しみたいという感覚で生まれてくる喜びはとても下等の喜びである。選手には、なるべく早くそれを伝えたい。

