今回も、第一夜より
第一夜 トラウマを否定せよ
「ソクラテスとアドラー」
変わることの一歩は、知ることにあります。
答えとは誰に教えてもらうものでもなく、自らの手で導き出していくべきものです。他者かた与えられた答えはしょせん対症料療法にすぎず、何の価値もありません。
私も生徒に説明したことはないが、この本質を授業の中で中心的な考え方として持っている。新学期、新一年生が入ってくるし、新しい学校で指導するが、初めの教育が大切。それに成功すればあとは勝手に学んでいく。何を与えてもスポンジのように学ぶさず。
「あなたは「このまま」でいいのか」
「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」と。
他の誰かになりたがっているのは、ひとてに「なにが与えられているか」にばかり注目しているからです。そうではなく。「与えられたものをどう使うか」に注目するのです。
「あなたの不幸は、あなた自身が「選んだ」もの」
「誰ひとりとして悪を欲する人はいない」という言葉をご存知ですか?一般にソクラテスのパラドクスとして知られる命題です。
ギリシア語の「善」という言葉には、道徳的な意味合いはありません。ただ「ためになる」という意味です。一方、「悪」という言葉には、「ためにならない」という意味があります。この世界には、不正や犯罪などさまざまな悪行がはびこっています。しかし、純粋な意味での「悪=ためにならないこと」を欲する者など、ひとりもいない。
「不幸であること」がご自身にとっての「善」だと判断した、ということなのです。
生徒の中にも、”悪”く振舞う者がいる。これは、その生徒にとってはそうしなければ自分に都合のわるいことがあるということ。それがなんなのか、どのように取り除けばよいのか。今向き合っている生徒で経験させて頂こう。
「人は常に「変わらない」という決心をしている」
アドラー心理学では、性格や気質のことを「ライフスタイル」という言葉で説明したす。
ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるのなら、再び自分で選びなおすことも可能なはずです。
あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。
アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ”勇気”が足りない。「幸せになる勇気」が足りているない。
これは、これは、心が痛い。
「あなたの人生は「いま、ここ」で決まる」
「いままでのライフスタイルをやめる」という決心です。
「もしも何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることなどできません。
「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」。
これも、これも、心が痛い。
以上が、第一夜の内容です。最後の方は読みすすめながら、私自身心が痛みました。勇気の心理学という言葉が納得できる畳み掛けです。皆さんはどう思われるでしょうか。
次回、第二夜「すべての悩みは対人関係」です。
