今回から第三夜「他者の課題を切り捨てる」についてまとめていこうと思います。
「承認欲求を否定する」
アドラー心理学では、他者から承認を求めることを否定します。
これは難しい。承認欲求を否定する。しかし、私も理想形としては、欲求されたいという思いを前に出さず行動を起こし、その結果信頼や承認が後についてくる。そんな人間になりたいと思う。
「「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない」
承認欲求の危うさは、ここにあります。いったいどうして人は他者からの承認を求めるか。多くの場合それは、賞罰教育の影響なのです。
適切な行動をとったら、褒めてもらえる。不適切な行動をとったら、罰せられる。アドラーは、こうした賞罰による行動を厳しく批判しました。賞罰教育の先に生まれるのは「ほめてくれる人がいなければ、適切な行動をしない」「罰する人がいなければ、不適切な行動もとる」という、誤ったライフスタイルです。ほめてもらいたいという目的が先にあって、ゴミを拾う。そして誰からもほめてもらえなければ、憤慨するか、二度とこんなことはするまいと決心する。明らかにおかしな話でしょう。
もしもあなたが「他者の期待を満たすために生きているのではない」のだとしたら、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」のです。相手が自分の思うとおりに働いてくれなくても、怒ってはいけません。それが当たり前なのです。
